あなたに、かかりつけ薬局およびかかりつけ薬剤師はいますか?
これを読んでいるあなたには、かかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師はいますか?
「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」という言葉は、だいぶ世の中に浸透しているようですが、まだ病院ごとに、目の前にある門前薬局で薬をもらっているという方も多いのではないでしょうか。
かかりつけ薬剤師・薬局がうまれた背景
厚生労働省より「患者のための薬局ビジョン」により、2016年10月1日より開始しました。
その背景として、「患者本位の医薬分業がなされていないこと」を挙げ、かかりつけ薬剤師が日頃から患者さんと継続的に関わることで信頼関係を築き、薬のことについてなんでも相談できる体制を目指し、作られた制度です。
かかりつけ薬剤師・薬局があると、こんなメリットがある
例えば、複数の病院にかかっていたとしましょう。そして、二つの病院から同じお薬が処方されてしまった! 今日に限って、お薬手帳を忘れてしまった! そのとき、それぞれ病院の近くの薬局で調剤してもらったとすると、同じお薬を二重に服用してしまうことになります。
そんなとき、顔なじみの薬剤師がいる行きつけの薬局を作っておけば、すぐに同じお薬が出ていることに気づくことができ、二重服用を防ぐことができます。
まったく同じお薬であれば、他の薬局で見せられたときに「あ! これ、いつも飲んでいるお薬だ!」と気づくことがご自身でできると思いますが、違う成分で同系統のお薬の場合は、名前も見た目もまったくの別物。お薬によっぽど詳しい方でないと、気づくのは難しいと思います。
処方せんのお薬だけでなく、一般用医薬品やサプリメントなども含めての飲み合わせや患者さんに必要と思われるサプリメントや健康食品、栄養剤などの知識も持ち合わせ、健康や介護全般に、患者さんの生活スタイルやニーズに沿った相談に応じることができる薬剤師を「かかりつけ薬剤師」といいます。
かかりつけ薬剤師は、患者さんが選ぶことができます。
また、夜間や休日の薬局の開局時間外でも24時間対応しています。お電話にて、「お薬の使い方がわからなくなってしまった」「これは副作用なのだろうか?」などのご相談を承ります。
外出が難しい高齢の患者さんには、ご自宅までお薬をお届けにあがる在宅医療のサポートもしており、お手元に残っているお薬があれば、無駄にせず、薬局から病院へ連絡し、処方日数を調整することも可能です。
かかりつけ薬剤師になってほしい薬剤師を見つけたときには
5分程度、当該薬剤師より、かかりつけ薬剤師について文書を用いて説明をしたのち、納得いただける内容あれば、同意書に署名していただきます。
かかりつけ薬剤師に薬を出してもらう際には、通常「薬剤服用歴管理指導料」のところ、「かかりつけ薬剤師指導料」を算定します。
具体的には、処方せん受付1回につき、かかりつけ薬剤師指導料は76点
薬剤服用歴管理指導料 57点(初めての来局、前回の来局から3カ月以上経過),
43点(3カ月以内に来局あり・オンライン服薬指導),(特例13点)
※1点=10円、1割負担の方の場合は、(点数×10)×0.1が窓口請求金額
かかりつけ薬剤師にした場合、3割負担の方で60~80円ほど高くなります。
それが高いと感じるでしょうか? ご自身の薬のチェック、健康や栄養を含めた相談に乗り、できる限り健康に過ごせるよう薬のプロが24時間体制でサポートしてくれるのです。
かかりつけ薬剤師の必要条件
・薬局薬剤師としての実務経験が3年以上
・現在同じ薬局に週32時間以上勤め、かつ1年以上在籍している
・医療に関する地域活動に参画している
・研修認定薬剤師*の資格を所有している
*認定薬剤師制度(生涯学習認定制度)・・・
・薬剤師の技能や知識の向上を目的とする各種研修を一定単位数受講すること
具体的には、公益財団法人日本薬剤師研修センターが実施している研修を、4年以内に40単位以上受講
かかりつけ薬局の要件
かかりつけ薬局に認定されるには、
・かかりつけ薬剤師がいること
・服薬情報を一元的かつ継続的に把握して、薬学的な管理と指導を行う
・24時間対応
・在宅対応
・かかりつけ医や医療機関などとの連携
が必要条件です。
まとめ
今は、薬局がバラバラだという方は、一つの薬局にまとめることで様々なメリットがうまれることを知っていただきたいと思います。
かかりつけ薬剤師は『あなた専属の薬剤師』です。処方医と連携し、あなたにとって何がベストなのか考え、服薬状況を一元化・継続的に把握したうえで、服薬指導および健康相談などを行います。そして、24時間体制で、あなたの健康をサポートする役割があるのです。

