なぜコロナワクチン2回接種に感染⁉|ブレイクスルー感染(1)

止まるところを知らない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ですが、2021年8月26日現在、全国の重症者が1974人と2週連続で最多更新している状況です。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンを未だに接種していない・接種できない若者で重症化する例が多いといわれています。
海外でSARS-CoV-2ワクチン接種を終えたあと、2週間以上して感染が確認される例が報告され、日本でも国立感染症研究所が自治体や医療機関からの報告をもとに初めて調査を行われました。その結果、6月末までの3カ月間で67人の感染が確認され、内訳は、8割近くが20代から40代で、重症患者はいなかったとのことです。

そのようなSARS-CoV-2ワクチン接種を終えたあと、2週間以上して感染が確認されることを「ブレイクスルー感染」といわれます。
「じゃあ、ワクチンを接種したって、意味がないじゃないか」と思われる人がいるかもしれませんが、そうではないので最後までお読みください。

ブレイクスルー感染について

では、なぜブレイクスルー感染は起きるのでしょうか。

それは、ワクチン接種後、免疫が感染につくまで14日必要とされているからです。
免疫が獲得※¹できていない14日以内のうちに、飛沫・接触または空気感染によりCOVID-19に罹ってしまうと思います。
「ワクチンを受けたから、もう安心
と気が緩んでしまうことはありませんか?
ワクチン接種後少なくとも14日間は、「自分の体はワクチンを接種する前の状態と同じなんだ」と思い、今までと同じく感染予防に努めましょう。

そして、勘違いしないでほしいことはSARS-CoV-2に限らず、ワクチンは「接種したら絶対に罹らなくなる!!」という万能薬ではありません。あくまでも、重症化を防ぐものと考え、今までと同じく、感染予防は続けてください。

※¹「自然免疫」とは、もともと人間の体に備わっている原始的な防衛機能。

異物を攻撃したり、処理したりする役割を担っている。
自然免疫で特に中心となるのが、異物を発見し攻撃をする「マクロファージ(貪食細胞)」など
「獲得免疫」とは、後天的に獲得される免疫(例:ワクチンなど)で、自然免疫では防げなかった
異物の特徴を記憶して、的確に攻撃する。
獲得免疫で特に中心となるが、免疫細胞の働きを調節するT細胞(リンパ球の一つ)

国立感染症研究所では、以下の声明を出しています。
「ワクチンの有効性の高さを否定する結果ではないが、二次感染を起こすリスクもあり、接種後も感染対策を続けることが重要だ。
また、医療機関なども、症状などから感染が疑われる場合は積極的に検査を行う必要がある」

米バイデン大統領 再びマスク着用を義務付ける方向へ

アメリカでも、デルタ株流行により2021年5月にワクチン接種終了の人にはマスク着用の義務付けを撤廃しましたが、再びマスク着用を義務付ける方向になりました。

アメリカでは7月26日の時点で、7日間平均が5万人以上の感染者数が報告され、前の週の1.5倍弱まで急増しています。
つまり海外で世界的に、デルタ株が猛威を振るっている証拠です。

次回は主に、SARS-CoV-2ワクチン接種について解説していきます。