『健康サポート薬局』って聞いたことありますか?

かかりつけ薬局およびかかりつけ薬剤師は、患者さんに浸透してきたと思いますが、「健康サポート薬局」についてはご存じでしょうか?
今回は、健康サポート薬局がどのような薬局であるのか、また、皆さんにとってどんなメリットがあるかを中心に、お話したいと思います。

健康サポート薬局の定義

薬局の業務体制や設備において、厚生労働大臣が定める一定基準をクリアした薬局が、都道府県知事等に届出を行い、認可された薬局だけが「健康サポート薬局」として表示することが可能になります。
「かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能に加え、国民による主体的な健康の保持増進を積極的に支援する(健康サポート)機能を備えた薬局」と規定されています。

つまり、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品に関することはもちろん、介護や食事・栄養摂取に関することまで気軽に相談できる薬局のこと。皆さんの健康をより幅広く、サポートします。

健康サポート薬局のあり方

2016年10月1日、かかりつけ薬剤師・薬局の制度化と併せて導入された健康サポート薬局制度。
かかりつけ薬剤師指導料を算定している薬局は31,329軒(2019年12月時点)であるのに対し、健康サポート薬局は診療報酬で加算要件になっていないためか、2,070軒(2020年3月31日時点)にとどまっています。

しかし、これから更に必要とされる地域包括ケアへの薬局の参入、またセルフメディケーションにおいて、健康サポート薬局の需要は高まり、必要とされるでしょう。

健康サポート薬局の7つの要件

1.地域における連携体制の構築(かかりつけ医、地域包括支援センター、訪問介護ステーションなど)
ご相談内容により、市販薬では対応できないと判断した場合、地域の連携病院やその他地域機関への紹介をさせていただきます。

2.薬剤師の資質確保
処方せんに基づくお薬の服薬指導だけでなく、一般用医薬品や健康食品などのアドバイスや健康相談の知識も持ち合わせる薬剤師がいます。
かかりつけ薬剤師、健康サポート薬剤師(保険薬局実務5年以上、研修受講など)を常駐

3.薬局の設備
患者さんのプライバシーに配慮し、他の利用者に聞こえないようパーテーションなどで区切られた相談窓口を設置しています。

4.薬局における表示
健康サポート薬局であることや、一般用医薬品や健康食品等の安全かつ適正な使用に関する助言や健康の維持・増進に関する相談を積極的に行っている旨を薬局の外側の見えやすい場所に掲示しています。

5.要指導医薬品等の取扱い
専門知識を持った薬剤師が、要指導医薬品*や衛生材料、介護用品などの適切な商品選びをお手伝いします。
*要指導医薬品:一般用医薬品(処方せんがなくても買える医薬品)の中で、いちばん厳しい分類。薬剤師が対面で情報提供や服薬指導を行うことが義務付けられ、インターネット販売は禁止されている医薬品

6.開局時間
その地域に見合うアクセスしやすい開局時間の設定をしています。
週末も開局しています(曜日や時間帯は店舗によって異なるため、ご確認ください)。24時間電話対応も可能です。

7.健康相談・健康サポート
お薬のこと以外でも、いつでも健康相談に応じます。また、どなたでも参加できる健康に関するイベントを行っています。

健康サポート薬局が誕生した背景

いちばんの要因は、高齢化社会が進むことで、在宅訪問の増加は免れないこと、地域包括ケアが重要になることです。
また、医療費が膨大に膨れ上がるのを防ぐため、セルフメディケーションを推奨することで、なんとしても医療費の削減をしたい国の考えが根底にあります。

しかし、統計的に見ても薬局数が少ないこと、地域住民の認知度が低いことが課題といえるでしょう。