迫りくる超高齢化社会における薬局薬剤師の在宅訪問の役割

以前より、高齢化社会とはいわれていますが、みなさんは現在どのくらい高齢化社会が進んでいると思いますか?
高齢化社会における在宅医療の需要が増すことは言うに足らず、また薬局薬剤師の在宅訪問の役割も重要性を増しています。
今回は、高齢化社会からみる薬局薬剤師の在宅訪問の必要性を主に話したいと思います。

薬局薬剤師における在宅訪問とは、薬局薬剤師がご自宅に訪問し、お薬のお届け、残薬チェック、薬剤管理だけでなく、お薬および健康相談などに対応します。
かかりつけ薬剤師も重要視されていますが、在宅薬剤師は更に患者さんのプライベートなところも踏み込むことになり、実際どのような生活をしているのか確認させていただくこととなります。

加速する高齢化社会

令和2年高齢白書(内閣府より告示)では、令和元(2019)年10月1日のおける65歳以上の人口の総人口における割合(高齢化率)は28.4%でした。
将来的に、総人口が減り、65歳以上の人口は増え続けるため、高齢化率は上がり続け、令和18(2036)年の高齢化率は33.3%つまり国民の3人に1人が65歳以上となると推計されています。

更に、令和47(2065)年おいては、高齢化率は38.4%に達し、国民の約2.6人に1人が65歳以上となり、総人口に占める75歳以上人口の割合は25.5%となり、約3.9人に1人が75歳以上となると推計されています。

この高齢化社会において、在宅医療は重要な役割を果たし、今後増え続けると考えられています。

薬剤師の在宅訪問の参加によって生まれるメリット

薬局薬剤師が在宅患者さんのご自宅に訪問し、お薬の提供・指導・管理を行うことを「居宅薬剤管理指導」といいます。

また、以前から在宅医療を受けていた患者さんは、ご家族がわざわざ薬局まで来て、薬を取りに来ていたというケースが多かったのですが、薬剤師が訪問することで、その手間が減り、その分ご家族と過ごす時間が増えるメリットがあります。
また、同様にヘルパーさんに薬局に行ってもらうケースもありますが、ヘルパーさんの時間は決まっているので、薬局に来る時間を他の身の回りのお世話に回すことができます。

オンライン服薬指導の開始

令和3年度介護報酬改定があり、その中に薬剤師による服薬指導について、重要な事項が追加となりました。

○居宅療養管理指導(薬局の薬剤師が行う場合)
情報通信機器を用いた服薬指導(居宅療養管理指導と同日に行う場合を除く)を行った場合に月1回に限り算定する。
〔算定要件〕
・対象利用者:在宅時医学総合管理料に規定する訪問診療の実施に伴い、処方箋が交付された利用者
        居宅療養管理指導費が月1回算定されている利用者
・薬機法施行規則及び関連通知に沿って実施すること
・訪問診療を行った医師に対して、情報通信機器を用いた服薬指導の結果について必要な情報提供を行うこと
※厚生労働省 令和3年度介護報酬改定より

対面と合わせて、計画的に実施し、算定回数は月1回までとしながらも柔軟に対応することとされています。

内閣府が推計した、近い将来にやってくる超高齢化社会について、みなさんどうお考えになったでしょうか。
そして、現代のニーズに合わせて新設されたオンライン服薬指導。まだ施行されて間もないので、実際行っているところはまだまだ少ないと思いますが、これからどんどん需要が高まっていくと思われます。

わたしたち薬局側はもちろんのこと、患者さんやご家族も、新しい制度に積極的に取り組んでいきませんか?