高齢者の服薬支援に一石を投じた【服薬支援ロボ】
薬局で、日付入りの一包化にしても、つい忘れてしまう……などということはありませんか?
時間になると、「朝のお薬の時間です。」と教えてくれて、もし取り出さなかった場合、最大5時間まで「薬を取り出してください。」とアナウンスしてくれるロボットがあります。
大手介護サービス事業者であるセントケア・ホールディングス株式会社のグループ会社であるケアボット株式会社より発売されている「服薬支援ロボ」です。
服薬支援ロボは、4つのカセットを収納でき、1つのカセットに7つのピルケースを収納可能。そのピルケースの大きさは10種類の薬の一包化+漢方薬2つ+顆粒など1つが入ると想定されて作られています。
例えば、1日4回(毎食後・寝る前)服用される方なら最大7日分、1日2回(朝夕食後)の方なら最大で14日分お薬を一度にセットできます。
また、デイサービスなどで外出時には、「外出」ボタンを押せば一回分の薬を取り出すことができます。
耳の遠い方でも幅広い音量調節と女性のゆっくりとした聞き取りやすい声によって、聞き逃すということはないでしょう。
この服薬支援ロボには、大きく4つのメリットがあります。
・薬の誤飲防止
・薬の飲み忘れ防止
・患者さんの自立支援
・介護者(ご家族を含む)への負担軽減
誤飲防止については、ご自身が薬を飲んだのか忘れてしまい、重複して飲んでしまうことを防ぐことです。一度薬を取り出してから、次の服用時間が来るまでは、「今は薬の時間ではありません」というアナウンスが流れ、二重に出ないような仕組みになっています。
また、薬の時間というアナウンスをしてくれますが、ご自身(もしくはご家族やヘルパーさん、介護施設の方)が「取り出し」というボタンを押さない限り、お薬は出てきません。自分で管理することにより、自尊心を損なわず、患者さんの自立を促すことができます。
お薬の時間になると、ご家族やヘルパーが電話をして服用を促すケースもあると思いますが、その手間も省けます。
また、飲み忘れがないか確認しに、ご家族がわざわざご実家まで週に何度も行っているという方もいらっしゃると思いますが、服薬支援ロボには、過去4週間いつ薬を取り出したのか記録されており、USBメモリに記録することも可能です。
その結果を、ご家族、処方医、ケアマネージャー、ヘルパーなど介護サービス関係者に情報共有することで、患者さんの状態を把握でき、ご多忙なご家族が足を運ぶ頻度も少なく済むメリットもあります。
操作は非常に簡単で、カセットとピルケースはそれぞれ赤・青・緑・グレーの色がついており、他の色が入らないような構造になっています。
また、服用タイミングも分単位で設定することができます。最初は生活リズムがつかめないかもしれませんが、ある程度使っていくうちに服薬時間設定を変更することもできます。
服薬支援ロボを使用するにあたっては、処方医の同意を得て居宅療養管理指導の旨を処方せんに記載していただく必要があります。
在宅を例にとって、薬剤師が患者さんのご自宅にお薬をお届けし、残薬の確認や副作用の有無、体調変化など確認し服薬指導などの服薬管理をすることにおいて、
・要介護1以上の場合、居宅療養管理指導
・要支援1・2の場合、介護予防居宅療養管理指導
として、負担割合によりますが大体345円~1549円が処方せんの薬代とは別に頂きます。
服薬支援ロボ自体は、薬局からのレンタルという形になるため、その費用はかかりません。(ただし、ピルケースをあやまってなくした場合は実費の場合もあります。)
また、施設においても、薬剤師が介入し、薬のセットをすることで、看護師さんなど施設関係者の手が少しでも空くと、より利用者さんと接することができ、また薬剤師も正確な服薬指導ができることにつながります。
お薬がうまく飲めずに悩んでいらっしゃる方、試してみてはいかがでしょうか?

